アニマルプラネット「NY動物園日記」シーズン4特別編Ep2「改革者」視聴メモ

アンデスイワドリ

ブロンクス動物園で前回繁殖したのは1979年。野生では繁殖期に雄が集まって自分をアピールするが、ここには雄4羽、雌3羽しかいない。そこで実物大の模型を作り、録音した声も流して雄がたくさんいるように錯覚させた。雄の動きが活発になり、これが奏功したかどうかはわからないが40年ぶりの繁殖に成功した。

バイソン

バイソンは家畜牛と交配してきたという歴史があるため、このままでは純血種が消滅してしまう。そこでイエローストーン国立公園にいる純血種の群れから受精卵を採取し、ブロンクス動物園で胚移植を行った。こうして純血種を絶滅から救おうとしている。

キハンシヒキガエル

タンザニアの生息地がキハンシ川発電用ダム建設で失われたため、タンザニア政府に招かれて449匹を採集し、トレド動物園とここの2か所で飼育している。生息地と同じ環境を再現し、餌も工夫している。個体数を増やしていずれは野生に帰したい。

モモイロバト

ひなの養育を親鳥が放棄したのでジュズカケバトに預けて育てさせた。ひなの生育には抗酸化物質とバクテリア交代が豊富に含まれたピジョンミルクが不可欠だが、異なる種でも与えることができる。穏やかな性質のジュズカケバトは代理親として適任である。

オオアリクイ

SNSで見た、透明容器に入れた餌を食べるキリンにヒントを得て、オオアリクイの長い舌がどのように餌を探り当てるかを見せる装置を工房のスタッフと協力して考案した。

キリン

蹄の手入れや診察を安全にできるchuteを機械工房に依頼して作った。ターゲットを使って所定の位置に誘導する。キリン1頭分が入れる狭いスペースを金網で囲み、開口部から蹄を切ることができる。※字幕では「キリンの靴」と表現している。

https://www.animalplanet.com/tv-shows/the-zoo/videos/new-giraffe-chute-at-the-zoo

インドサイ

皮膚の炎症があり、アレルギーが疑われるため、原因特定のため皮膚科専門獣医と協力してさまざまなアレルゲンを注入した。インドサイの皮膚テストは史上初。イエバエであることがわかったが、完全排除は不可能であるため免疫療法を探すことにする。

ベニイロフラミンゴ

脚の腱を損傷している個体に当てる添え木を、獣医がちょうつがいや配管用ウレタンなどを使って手作りした。

ユキヒョウ

生後4週間の子供が、ハイハイするときに後ろ脚で体を支えることができていない。矯正しないと正しく歩けなくなるため、歩行訓練することになった。体を支えるものはペット用の商品を改造して作った。創意工夫で問題解決を目指している。

鳥の衝突についての問題

建物のガラスに衝突して命を落とす渡り鳥の多さが問題になっている。衝突防止ガラスの柄を特定するため、ブロンクス動物園が実験に協力することになった。

ライオンとユキヒョウの認知能力の研究

研究者と協力してpuzzle boxの開け方を見つける能力をライオンとユキヒョウとで比較している。中に骨付き肉を入れた箱を3つ用意し、それぞれ開け方が異なる。社会性のあるライオンのほうが成績が上と予想していたが、ユキヒョウも粘り強く挑戦することがわかった。ネコ科の認知能力を知る有益なデータが得られた。

セレベスツカツクリ

生息地の開発のため個体数が減少している。ブロンクス動物園では、調査用GPS発信機が鳥の負担になるかどうかを調べる実験に協力している。動物園は野生の動物を保護するために生態を学び、飼育している。動物園獣医の技術革新はその種全体の役に立つ。

コガタペンギン

麻酔なしでCTスキャン検査をしている。肺の問題を持つ個体が多い。非結核性抗酸菌症の疑いがあるが治療は簡単ではない。創意工夫で解決方法を見つけ、他の飼育施設とも共有していく。4種類の抗生剤を混ぜて投与した結果、効果が見られた。

ゲラダヒヒ

ブロンクス動物園は国内で唯一ゲラダヒヒを飼育している。雄は心臓疾患で突然死することが多いが、兆候を事前に知ることができないかと考えて、マウントサイナイ病院の医師と協力して雄2頭に心拍数モニター用のループレコーダーを皮下に埋め込んだ。その個体がモニター装置に近づくとレコーダーのデータが読み取られて心臓外科医に送られる。