ワシントンDC最終日&アトランタに移動

Windsor Park Hotelの宿泊料には朝食(といってもコンチネンタル)が含まれてます。ホテルの1階に海外の会社の休憩コーナーみたいな場所があって、そこのカウンターにコーヒーと何種類かのパンが置いてありました。ペストリーやマフィンは甘そうなのでベーグルにしました。コーヒーは典型的なアメリカのコーヒーという感じです。
きょうは12:45発の飛行機でアトランタに移動するので、その前にNational Zooに行くことにしました。余裕を見て9:45にはホテルを出なければなりませんが、1時間は動物園にいられます。きょうもいい天気です。ホテルから動物園までは徒歩20分ぐらい。
8時すぎにPanda Cafeのところに到着しましたが、入り口に黄色いテープが張られていて入れません。Tree Work Aheadなどと書かれた看板があったので、庭木の手入れでもしているのでしょう。Giant Panda Habitatの通路のほうに回ると、panda yard 1と2には人間がいて草を刈ったり植物を植え替えたりしてました。せっかく早くから来たのに、泰山と美香に会えないなんて。

Asia Trailのほうに行ってみると、添添がいて朝ご飯を食べてました。


National ZooではGiant Panda Photo Challengeというイベントをやっているらしく、パンダエリアの数か所にその案内がありました。

通路をはさんで向かい側にあるレッサーパンダエリアには、珍しく2頭のレッサーパンダがいました。前日までは日中ほとんど姿を見ることがなくて、いても1頭だけでしたが。

ジャイアントパンダエリアの上の通路からは、Elephant Trailsの工事のようすが見えますが、その向こうにゾウがいたんですね。

Giant Panda Houseは10時開館のはずですが、他の人がそちらに向かっていったので、行ってみると開いてました! まだ8時半なのに。美香は竹を食べてました。

泰山は岩場の上で寝てました。部屋の中は散らかってます。しばらくすると起きて竹を食べ始めました。


いつもならもう外に出てる時間なのにまだ出してもらえないので、美香はいらいらしだしたようです。ドアの小窓をのぞきながら踊ってました。


9時前ぐらいに、泰山のほうは庭の手入れが終わったらしく外に出てきました。しかし朝ご飯の竹が置かれた場所が観客通路から遠いので小さくしか見えませんでした。でも会えてよかった。9時10分にはここを出なければなりません。王子、またね。

5日間もNational Zooに通ってしまいました。入り口にある案内所、反対から見るとThank You for visiting the zoo.と書かれています。また来られるといいな。

名残惜しいのですが飛行機に乗り遅れては大変なので、急いでホテルに戻って、荷物をまとめてチェックアウト。フロントの人にタクシーを呼んでもらえないかと聞くと、この時間なら前の道をたくさん走ってるからすぐつかまるよとのこと。スーツケースを引きずってConnecticut Ave.に出ると、幸いすぐにタクシーが1台止まってくれました。良かった。ダレス空港には30分ちょっとで到着。ターミナルに着くと、建物の外にユナイテッドのカウンターがあります。「カーブサイド・チェックイン」というやつでしょうか。行き先を聞かれたのでアトランタと答えたらトロントと聞こえたらしく、国際線だったら中でチェックインしてと言われてしまいました。パスポートを見せて手続きをしてもらい、無事チェックイン完了。アメリカの国内線で荷物を預けると15ドルだか取られるとユナイテッドのWebサイトで見たような気がしましたが、取られませんでした。
出発まで2時間ぐらいあるので、飛行機でも眺めて時間をつぶそうと思いましたが、展望デッキとかはないんですね。セキュリティチェックに向かったらものすごい行列でした。しばらくしたら係員が1人やってきて、私の10人ぐらい前の人に「こっちに来て」と言うので、前の人たちの後について行ったら、エレベーター経由で地下のセキュリティチェックに案内されました。液体を透明の袋に入れるあたりまでは成田と同じですが、アメリカでは靴も脱がなければなりません。もたもたしてると後ろがつかえるのでついあわててしまいます。PCもケースから出さなければならないし。
セキュリティチェックの先にも飛行機を眺めるような場所は見あたりません。早めに昼ご飯を食べることにして、ゲートの近くにある店を一通りチェックしてからGordon Bierschというレストランでクラブケーキサンドイッチを食べました。Brewery Restaurantなのでビールもいろいろあるようでしたが我慢。クラブケーキサンドイッチは他の店よりも小振りで、付け合わせのコールスローとも完食しました。
そんなことをしているうちに搭乗時間になりました。アトランタ行きのUnited 7724便の機体はEmbraerのリージョナルジェットで、通路の左右に2列ずつという小さいものです。乗ってしまえば小さいからどうということはありませんが。途中飲み物のサービスがあったのでコーヒーをもらいました。ユナイテッドはStarbucksのコーヒーを出すとのことでしたが、日本で飲んでいるのよりも薄かったかも。機内誌の表紙がパンダのイラストでした。特集記事がサンディエゴの3日間というもので、中にSan Diego Zooのパンダの写真があったからでしょうか。ちなみに写真のモデルはGaoGaoだったと思います。
アトランタにはほぼ定刻に到着しました。私は右の窓側に座っていたのですが、空港の滑走路に向かって高度を下げている間、隣の滑走路にアプローチする別の飛行機が見えました。ということは平行する2本の滑走路を着陸に使っていて別の滑走路を離陸に使っているんですね。ハーツフィールド空港が大きいとは聞いていましたが。
ターミナルに着いて、Baggage Claimの矢印に従って歩いて行きましたがなかなか着きません。同じ便で来た人は多分荷物など預けていないのでしょう。出発フロアのチェックインカウンターのところに来てしまって、道を間違えたかと無茶苦茶不安になりました。が、その先に荷物のターンテーブルが見えました。やれやれ。スーツケースをカートに載せようと思ってカートを引っ張っても動かない。どうも有料のようです。面倒なのでカートは使わないことにして、荷物を持って建物の外に出ましたが、今度はタクシー乗り場が見つからない。自家用車用の車寄せはあるし、道の向こうにはバス乗り場のようなものがあるんだけど、タクシー乗り場がないってそんな馬鹿な。タクシー乗り場への矢印すら見つかりません。ターミナルの中を行ったり来たりしましたが、Ground Transportationの矢印はなぜかセキュリティチェックと同じ方向にあります。変なのと思いつつそちらに行ってみると、建物の内側のコンコースに出ました。建物の端にようやくTaxiの文字が見えました。はー疲れた。
タクシーにはすぐ乗れました。車体はきれいで新しそうでした。ドライバーがどこから来たんだとかアトランタに何しに来たんだとか聞くので適当に答えていたら、観光にタクシーを使うならここに電話してくれればいつでも行くからと名刺を渡されました。いろいろ大変なのだろうか。運賃は空港からダウンタウンまでは一律30ドルとのことでした。多分チップは別なのでちょっと上乗せして払いました。
アトランタの宿はWestin Peachtree Plazaです。部屋は54階でした。いい眺め。遠くに山のようなものが見えます。

デスクの上には、インターネットにつなぐためのイーサネットケーブル付きのシスコ製機器がありました。インターネット接続は24時間(正午から翌日正午まで)14.99ドル(税別)です。高いけどしかたない。
ちょっと休憩してから、水を買いに外に出てみました。なんかワシントンDCとは雰囲気が違いますね。怖いという雰囲気ではありませんが。
部屋に戻って外出の支度。きょうはアトランタ・ブレーブスシカゴ・カブスの試合を見に行くのです。元中日ドラゴンズのメジャーリーガーが対決するとあっては、見ないわけには行かないじゃないですか。6月にアトランタカブス戦があると知って、その3日間アトランタに滞在するスケジュールを組んだのですが、航空券を買った時点では当然ながら、川上がいつ先発するかはわかりませんでした。福留も不調だと試合に出ないかもしれないし。だから元ドラゴンズ対決が見られない可能性もあったのですが、うまい具合にカブス戦の初戦に川上が投げることになりました。福留も最近の調子はよいみたいです。
地下鉄の乗り方などを予習してから5時半ごろホテルを出ました。まず、MARTAの駅に行って切符を買うのですが、Breeze Ticketを買えばいいのはわかっていてもいろいろ種類があってややこしい。Suicaと同じように前もってチャージしておくことができるので、とりあえず往復分を買おうと思いましたが、2 single ticketsというボタンを押したらカードが2枚出てきました。うーん。まあ買えたからいいか。改札を通り、Southboundの電車に乗って次のFive Points駅で降ります。Underground Atlantaの矢印に従って改札を出るとすぐにBraves Shuttleの矢印があって、その矢印に従ってUnderground Atlantaの中を歩いていくとシャトル乗り場に出ます。バスは次々と来るらしく、待たずに乗れました。バスの乗客がみんな楽しそうでした。カブスのユニフォームを着た客もいました。球場には10分ぐらいで到着。さっそくチケット売り場で1塁側のDugout Levelのチケット(62ドル)を買いました。どこのエリアがいい? と聞かれたのですが、よくわからないのでお任せにしました。カードの利用控えといっしょに日本語版の日程表をくれました。
試合開始まで1時間あるので、球場の中をあちこち見物するつもりでしたが、大変なことを思い出しました。コンパクトデジカメを持ってきていたのですが、バッテリーの残量が少なかったので充電器に入れてホテルの部屋のコンセントに差したままだったことを。予備のバッテリーも持ってきてはいたものの空でした。あーだから日本にいるうちに充電しておけばよかった。これまで主にデジタル一眼レフのほうを使っていたので、コンパクトのほうは動画撮影にしか使ってなかったのです。ここまで来て写真なしというのは悔しいので、ホテルに取りに戻ることにしました。タクシー乗り場がどこにあるか、そもそもタクシーがこの時間に来るのかはわからなかったのですが、球場の前の道路脇で交通整理をしていた人に聞いてみたら、お客を乗せて球場に来たタクシーを捕まえてくれました。タクシーのメーターが動いていないので不安でしたが運賃は10ドルちょうどでした。試合後に乗ったときも10ドルだったのでおそらく一律運賃なのでしょう。
部屋に戻ってバッテリーをカメラに入れて、もう一度同じルートで球場に向かいました。すでに19時近くになっていて、試合開始に間に合うかどうか微妙です。チケット売り場には行列ができていました。早めに買っておいてよかった。

日本の野球場だと席によって入り口が違っていたりしますが、ここの球場の入り口には特に何も書かれていません。入ってみたら3塁側の入り口でしたが別に問題はなかったようです。私が買ったのは1塁側の席だったのでぐるっと回っているうちに試合が始まってました。

ブレーブスの先発は川上憲伸です。私が席に着いた直後、カブスの先頭バッターにホームランを打たれてしまいました。おいおい。しかしその後のバッターは抑えてました。

福留孝介カブスの3番でしたが、初球を打ってあっさりピッチャーゴロ。

メジャーリーグの球場に来るのは初めてですが、いいですねー。外野フェンスにピッチャーのstatsが表示されるんですね。

日本でも千葉マリンスタジアムなどに最近採用された、2階席のところの細長いビジョンにスコア表示があります。

Westin Peachtree Plazaが見えました。私の部屋からターナーフィールドは見えませんでしたが。

福留の打席のときに、ビジョンに日本での成績が表示されてました。2006年セントラルリーグMVP。

最初の2打席は凡退でしたが、3打席目には川上からヒットを打ちました。次のバッターのタイムリーであっという間にホームに戻ってきました。

夜8時半になってもまだ空は明るい。夏時間だからというのもありますが。

憲伸の打席。今日の試合でヒットは出ませんでした。

外野には巨大なコカコーラのボトルが。

すぐそこにブレーブスのベンチが見えます。当日券なのに前から6列目でした。私の席は通路から2番目なので、ホームベースのほうを見ようとすると通路を行き交う人が邪魔になるのが難点ですが。アメリカの球場では鳴り物応援がないけれど、球場が主導する応援が印象的です。チャンスになると始まるトマホークチョップの音楽(http://www.stockmusicsite.com/stockmusic/archive/Themes/Sports-Themes-Music/Atlanta-Braves-Tomahawk-Chop-Music/26570で試聴できます)や、「Everybody clap your hands!」とか、Make Some Noiseとか。7回表終了時には歌手が現れてGod Bless Americaを独唱し、その後はTake me out to the ball game。ほんとにみんな立ち上がって歌ってました。

球場内の通路はこんな感じ。食べ物や飲み物を売る店の他に、ブレーブスグッズを売っている店などもありました。バドワイザーのワゴンがあったのでビールを買ったらIDを見せろと言われた。私が未成年に見えたのか単なる決まりなのか。ビールはびん入りではなくサーバーから注ぐタイプで、確か7ドルでした。普通のバドワイザーもありましたがAmerican Ale(http://www.budamericanale.com/pub/american-ale.aspx)というのにしてみました。おいしい。

これが日本語だと「ナゴヤドームにようこそ 中日ドラゴンズの本拠地」…ダサイですね(笑)。

アトランタ打線はなんかあっさりしてて、7回途中までノーヒットでした。ノーヒットノーランの試合を観戦することになったらそれはそれで自慢できるかも、と思って見ていたら終盤に反撃。8回に3点入れて、9回裏、2アウトからなんと2ランホームランで追いついてしまいました。しかしそれ以上の点は入らなかったので延長戦です。その前にグラウンド整備。確か試合途中のグラウンド整備は6回終了時だったかな。日本だとだいたい5回終了時ですね。

面白いのはいいけれど、帰りが心配です。アトランタは治安があまり良くないと聞いていたので。ホテルのあるあたりはダウンタウンでも比較的人通りが多いとはいっても、夜あまり遅いと心配なので早めに帰るつもりでいました。が、延長に入ってからのブレーブスの攻撃が熱くて帰るに帰れませんでした。ブレーブスの攻撃が始まると1塁側のお客がみんな立ち上がります。内野席で立って観戦するなんて、日本だと優勝マジック1の試合でもないとそうそうありません。

トマホークチョップもガンガンやります。

11回を終わった時点で10時半近くでしたが、次の回に福留の打席が回ってくるので12回までは見ることにしました。福留は四球で出塁しましたがカブスの得点はなし。チームメイトが帽子とグラブを持ってきてくれるのを待ってます。

そして12回裏、ランナーを1人置いて3番チッパー・ジョーンズのタイムリーが出てブレーブスがサヨナラ勝ち! いやあ面白かった。憲伸のピッチングが今ひとつだったけど負けはつかなかったし。実は中日ドラゴンズ川上の青いサポーターズユニフォームを着ていたのですが、それを脱いでたたんでいたらご機嫌なブレーブスファンがグータッチしに来て、そのジャージいいね!とほめてくれました。

帰りもFive Points駅までのシャトルバスがあるはずですが、遅いのでタクシーで帰ることにしました。球場コンコースのTaxiの矢印に従って外に出ると、タクシーが何台も停まっていてすぐに乗れました。タクシーのラジオがブレーブスの話をしていて、その中で川上の中日ドラゴンズ時代の同僚である福留はoffensive playerだったなどと言っているのが聞こえました。アメリカに来て「中日ドラゴンズ」の名前を聞くのは不思議な感じです。タクシーが止まったのがホテルの正面玄関ではなく、Peachtree Street側の入り口前でしたが、その入り口の自動ドアが開かなくて慌てました。正面玄関までぐるっと回るのですがちょっと怖かった。正面玄関からはカブスファンらしき人たちが入っていくのが見えました。遠征組も結構いるんですね。そういえば私が座っていた席と同じ列にも1塁側なのになぜかカブスファンがいました。