中国の伝統では子パンダに生後100日まで命名しない

上野動物園の公式サイトに、9月22日の動物慰霊祭のお知らせがありました。その一部を引用します。
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=ueno&link_num=21089ジャイアントパンダ(※個体名 なし)

 2012年7月11日、生後7日で死亡。上野でのパンダ誕生は24年ぶりのことで、シンシンにとって初めての子どもでした。
 (※)命名前に死亡したため。

もし、元気に育っていたらいつ命名されたのでしょうか。アドベンチャーワールドで8月10日に生まれた子は現在名前を募集中ですが(https://mg01.e-mediagate.com/optin/002g/happyproject.html)、私の知る限りでは、ここ数年の間にアメリカやヨーロッパの動物園で生まれた子パンダは、生後100日たってから名前が発表されています。この100日という数字は、中国の伝統に基づくものだそうです。
なぜ100日なのかについては、http://www.msnbc.msn.com/id/9727644/#.UFyAmVFNVTYに答えがあります。

“In traditional China, when a baby grows to 100 days, it’s supposed to be very strong,” said Zheng Zheguang, deputy chief at the Chinese Embassy. “That tradition has also lent itself to the panda family.”

在米中国大使館にによれば、元々は人間の子供のことでしたが、100日まで生き延びればその赤ちゃんはとても丈夫だと判断されて名前がもらえるということです。生後まもなく亡くなってしまう子がそれだけ多かったということですね。今回のシンシンの子にも名前をつけてあげてほしいという意見があったようですが、中国の伝統からいえば、それはあり得ないということになります。冷たいようですが。個人的には、名前をつけたりすると思い出してよけいに悲しくなりそうです。他にも生まれてすぐ亡くなった動物の子はいると思いますが、パンダばかり特別扱いするのもどうかと思いますし。