発光させそうな人にカメラの設定を確認させるには

週末、上野動物園のパンダを見に行ってきましたが、拡声器のアナウンスは相変わらずでした。真横に来られるとかなりうるさいです。あれこれうるさく言われれば言われるほど、言われてるほうは聞き流すものではないでしょうか。鉄道駅で駆け込み乗車するな、電車が到着したら下りる客が先、乗ったら中に詰めろ云々とアナウンスされますが、聞いてますか? 「左右をよく見て空いている扉からご乗車ください」って、よく考えれば余計なお世話ですが、いちいち腹を立てていたら、きりがありません。
それと同じで、拡声器を使うのは本当に注意喚起が必要なときだけにしたほうが効果的だと思います。特にカメラのフラッシュに関する注意です。あれほどうるさくアナウンスしていても、発光させている人がちらほらいます。それなのに直接注意しないんですよね。それを見ている他の客は「フラッシュを切れとうるさく言ってるけど、口先だけだ」と解釈するかもしれません。となると、効果がないどころか逆効果です。相手に逆ギレされるのを恐れているのかもしれませんが、動物の健康のためだから、きっぱりと注意していただきたいものです。
前にも書きましたが、発光する設定になっていることに気付いていない人は結構います。そういう人には、展示エリア手前で試し撮りさせてやればいいと思います。「ここで試し撮りしてください」と口で言ってもどうせ聞かないので、「思わず写真を撮りたくなる何か」を置いておけばよいのです。たとえば、等身大パンダのフィギュアとか。屋外展示のときは、来園者は展示室の前を通るので、空の展示室にそういうものを置いておくのはいかがでしょうか。暗いし。
神戸の王子動物園のパンダ館入口には、大きなパンダの像があり、大勢の人がそこで写真を撮っています。そこでフラッシュを光らせると、係員に注意されます。そこで気づけば、パンダを撮影するときに発光させることはなくなりますよね。
和歌山のアドベンチャーワールドでは、子パンダが時間限定で一般公開されていたときに、子パンダ登場前に「フラッシュはパンダの目に悪いので、光ったらその場で公開を中止します。ですから今試し撮りをしてください」と言われました。成長したパンダを展示している場所でも、録音音声で繰り返し「パンダのストレスになるのでフラッシュは使わないで」と呼びかけています。理由をきちんと伝えれば、設定を確認せずに発光させる人は減ると思います。
そういえば、上野動物園では「光るとパンダが後ろを向いてしまいます」などとアナウンスしていますが、あの拡声器の音もストレスの元になったりしないのしょうか。