都会のパンダは騒音に慣れている?

今年5月に香港海洋公園にパンダを見に行ったときに感心したことの一つが、入口に「大きな音を立てると動物が驚くので、館内ではお静かに」という注意書き(確か中国語と英語)があったことです。一方、日本の上野動物園では、ジャイアントパンダ観覧エリアの場内整理の係員が始終拡声器を使って、あるいは地声で叫んでいますが、大きな音は動物のストレスの元になったりしないのでしょうか。
拡声器にとどまらず、今年のお正月には獅子舞が現れて、びっくりしたシンシンは木に登ってしばらく下りて来なかったそうです(ソースは毎日パンダさん http://mainichi-panda.jp/3115.html)。かわいそうなシンシン。
同じ東京都の動物園でも、多摩動物公園では園内マップに「動物が驚く恐れのあるもの」の持ち込みは禁止すると書かれており、その例として「ラジオ、楽器、笛、拡声器など音の出るもの」が挙げられています。ずいぶん違いますねぇ。都心の上野と郊外の多摩の違いでしょうか?
動物は、いつもと違う環境を嫌がると聞いたことがあります。動物に盆も正月も関係ないのだから、いつも通り静かに過ごさせてあげればいいのにと思います。結局、日本の動物園はレジャーの場なのでしょう。人間が楽しむのは結構ですが、動物の幸せも考えてほしいものです。幸せではない動物を見ていても楽しめません。