年末の雑感

ここのところ、あの叫び声を想像するだけで頭が痛くなるので、混んでいる時間帯は避けて上野のパンダを見に行っていたのですが、空いていてもアナウンスは健在でした。拡声器はほとんど使っていなかったし(私がいた時間帯は)、頻度もそれほどではないのですが、相変わらず「こちらは雄のリーリーです(以下略)」。黙っているわけにはいかないのでしょうか。明らかにガラガラなときでも、ちょっとガラス前に人が集まると(せいぜい10人)、「譲り合ってご観覧ください」だの「ある程度ご観覧になったらシンシンのほうに移動してください」と言われるんですよ。他のお客が待っているようなことを言ってましたが、待っている人なんていませんでしたよ。マニュアルどおりに同じことを繰り返すのだったら、アドベンチャーワールドのように録音したものを流しておけば効率的だと思いますが。機械にできることを人間にさせることはありませんよ。そういえば、展示室の手前で「パンダは運動場に出ています」と言うだけの人が立っていますが、人件費がもったいなくないかな。
来年は、シンシンとリーリーの間に今度こそ元気な子が生まれますように。でも今年のような騒ぎは見たくないなあ。なんであんなに騒ぐのでしょう。同じパンダでもレッサーパンダは、亡くなったことがひっそり掲示されているだけで、動物園のウェブサイトにすら告知がありませんでした。メディアが面白がってジャイアントパンダを取り上げるのは仕方ないとして、あまり露出が増えると反発する人も現れるんですよね。来年は、「高い金を払って客寄せのために借りている」という世間の誤解を上野動物園が解いてくれますように。そして、もっと静かにジャイアントパンダを観覧できますように。